酒さ様皮膚炎の話

セルフケア関連(スキンケア・メンタルケア)

閲覧ありがとうございます! ろっ子です。

ろっ子(私)
ろっ子(私)

「皮膚科で酒さ様皮膚炎って言われた」

ろっ子の夫
ろっ子の夫

しゅしゃ……しゅさよう……?

「しゅさ」という言葉を聞いてパッと「酒さ」と変換できる人は、皮膚科医等の専門家か酒さの患者くらいだと思います。

そもそも酒さとは

「酒さ」というのは、お酒を飲んで赤くなっているような「赤ら顔」のことを言います。
もっともお酒を飲んだかどうかは関係なく何らかの原因で顔の皮膚が薄い部分(主に頬)が赤くなったり火照ったりします。
赤くなるのは皮膚の下で血管が拡張しているからなんですが、何で血管が拡張するのかが断定できない! ということ。

正直赤くなるだけでも困ったものなんですが、赤いボコボコができたり膿の溜まったぶつぶつができたりもするので、鏡を見るのも嫌になるレベル。

画像:いらすとや

酒さ様皮膚炎とは

そしてこの「酒さ」のような症状が出ている、ただし「酒さ」と違って原因がハッキリしているのが「酒さ様皮膚炎」になります。
この原因というのが、ステロイド外用薬等の長期にわたる使用です。
プロトピック(タクロリムス)や、恐らくコレクチム(ヤヌスキナーゼ阻害薬)の長期使用でもなるみたいですね。
私の場合はステロイドやらプロトピックやらコレクチムやら、通算で何年使っているかわからないので、まぁ長期使用ですよね……。

「酒さ様皮膚炎」は「酒さ」と違い、明確に原因がわかっているので、治療方法もあります。
その方法はステロイド外用薬等を使用しないこと、です。
……治療と言うか、原因の除去という感じですが……。

酒さ様皮膚炎の治療に至るまで

以前の皮膚科の何やかんやでも書きましたが、そもそも私は子どもの頃から皮膚科に行ってはステロイド塗り薬をもらっていました。
明確に何歳から行っていた、と覚えていないくらいの話です。

そのため大まかな流れになりますが、こんな感じ。

子どもの頃~20代前半:ステロイドを使用

20代半ば:一度「酒さ様皮膚炎」と診断されるヒルドイド®ソフト軟膏を使用

20代後半~30代頭:コレクチム、プロトピック、ステロイドを使用

現在:酒さ様皮膚炎と診断されるロゼックス®ゲルを使用開始

実を言うと私は、以前にも一度「酒さ様皮膚炎」と診断されていました。

ただその時の治療方法に問題があり……。
先述したように、「酒さ様皮膚炎」はステロイド外用薬等の長期使用によって「酒さ」のような赤ら顔・ぶつぶつといった症状が出ている状態です。
おわかりになるかと思いますが、症状の一つに顔の赤みがあります

当時の皮膚科医の「ステロイド外用薬の使用を中止する」という判断は合っていました。
ですが、ヒルドイド®……ヘパリン類似物質の効能は、血行促進です。
もちろん適切に使用すれば優れた医薬品だと思います。しもやけに処方されることもあります。

でも血管が拡張して赤くなっている部分に血行促進の薬って、なんか変じゃないですか?

まぁヒルドイド®を塗っていて、それで顔の赤みが治らないことについて(何も塗っていない状態で診察を受けているのに)「そんなにベタベタになるまで塗るから悪い」と当時の皮膚科医に言われたんですけどね!


ふざけんなよ。


それまでにもおかしいと思うことはありましたが、その一言が決定的になり新たな皮膚科探しへ……。
そして新たな皮膚科で、ヒルドイド®でも赤くなりますと言われ、その皮膚科で治療を再開し始めました。
最初はプロトピックが処方されましたが、良くなっては悪化、良くなっては悪化…としている間に、コレクチム軟膏が新しく承認されました。
承認されて間もなく処方されて使い始めたと記憶しています。新しい薬だと説明された記憶があるので。
コレクチムが承認されたのが2020年1月ですから、私が使用開始したのは2020年前半(春~夏頃)だったかなと。

薬がだんだん効かなくなっていく?

ただ、残念ながらコレクチムもダメでした。

ステロイドも、プロトピックも、コレクチムも、最初は劇的に効きました
悪化したら薬を塗って、収まったらスキンケアして、悪化したら薬を塗って……そしてある時、薬を塗っても収まらなくなるんです。
プロトピックを塗っても収まらなくなったらコレクチムに変えて、コレクチムを塗っても収まらなくなったらステロイドに変えて、ステロイドを塗っても収まらなくなったらプロトピックに変えて……。

不思議と、ある程度期間をあけると一度は効かなくなった薬がまた効くようになりました。
なので効かなくなったら別の薬、効かなくなったら別の薬……。

もう、そういうものなんだと、アトピー性皮膚炎って治るものじゃないから、薬を変えながら落ち着かせるしかないんだと、そう思っていました。

二度目の診断

初めてコレクチムを処方してくれた皮膚科は、結婚前から通っていたので、今住んでいる所からはちょっと遠くて……。
それで今住んでいる所から近い皮膚科を探して診察を受けてみたら、

皮膚科医
皮膚科医

酒さ様皮膚炎になっているように思います

改めて「酒さ様皮膚炎」と診断されたのでした。
顔が赤くて、赤いボコボコがあって、膿の溜まったぶつぶつもあって、あと痒い。めっちゃ痒い。

近年での変化

知らなかったんですが、「酒さ様皮膚炎」に対して日本で保険適用で処方できる薬が最近までなかったようで。
(保険外ならあったのかもしれない、説明されたことはないですが……)
そのため、「酒さ様皮膚炎」の治療と言っても、ステロイド外用薬等の使用をやめてワセリンを塗るくらいしかなかったのかも?

しかし2022年5月、海外では「酒さ」にも保険適用となっていたメトロニダゾール外用薬(ロゼックス®ゲル)が、日本でも「酒さ」に対して保険適用になったのです。
それ以前も、日本では皮膚がんの何やかんやに対しては保険適用だったらしいので、クリニックによっては保険外で購入可能だったのかもしれませんが……。

というわけで使い始めました。

ロゼックス®ゲル。

ロゼックス®ゲルを使い始めて

通常は1日朝晩2回のようなんですが、私は皮膚科医からの指示で1日夜1回塗っています。
ステロイド等で炎症を鎮められないので、最初は痒くて仕方なかったんですが、だんだんぶつぶつ自体は落ち着いてきました
ただものっすごくバッサバサになります。皮むけしていますね。
お風呂上がりにキュレルの化粧水で軽く保湿してから塗っていますが、寝る頃にはバッサバサですね……。

あまりにも乾燥するので皮膚科で一応聞いてみるも、

ろっ子(私)
ろっ子(私)

あの……顔がすごくバサバサになってるんですけど……

皮膚科医
皮膚科医

そうですね……ただあんまり保湿するとかえってぶつぶつが出るので……

と言われてしまったので、下手に保湿剤を塗りたくるわけにもいかず。

まだ塗り始めて2週間ほどなので赤みは変わらずですし、普通に痒いですが、大きなボコボコや膿の溜まったぶつぶつがなくなったので多少マシかな?
まぁ「しばらくは(ステロイド等が使えないので)悪化すると思います」と言われましたし、仕方ないことなんだと思いますが……。

ステロイド等を使った期間の倍の時間がかかる、という話もあるらしいので、それが本当なら一体何年かかるんだ…と嫌になりますが、まぁ塗る薬が変わったと思えばそんなもんですかね。

また使っていて何か変化があれば記事にしたいと思いますが、今回は以上になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました